工房アイザワストレートケトル ~復活編~

「錆がでる」という不具合が続いた工房アイザワのストレートケトル。
本日はその後編です。
工房アイザワストレートケトル ~行方不明編~(2016/10/1)
工房アイザワさんの方でも錆の件を重く受け止め、一旦販売を中止、錆が出ないように改良を試みることになりました。

改良点は「底も18-8ステンレスとする」というもの。
昨日の「行方不明編」でご説明したとおり、ケトルの底はIHで使用できるように「18-0」というステンレスでしたが、底も「18-8」というより錆にくいステンレスにすることで仮に溶接部分から水が浸入しても錆は出ないはず、というわけです。
その改良が功を奏し、その後は新しいケトルで「錆」の報告はなかったと聞いております。
めでたしめでたし。

・・・なんですが。
前編でも少し触れたように、18-8ステンレスだとIHの電磁波が若干通りにくくなる、という現象がやはり起こります。
実は当店でもこの新しい方のケトルをお買い上げになったお客様がいらっしゃいましたが、その方のご自宅のIHでは「反応しない」という例が一度だけありました。
実はこのお客様は昨年家を大幅リフォームされた方で、キッチンも超最新。しかもIHは海外製で電磁波を最も出さないメーカーさんでした。
ACART自宅の国内製のIHであれば普通にお湯を沸かせることは実験済みですが、お客様宅のIHはある意味特殊でしたので、反応しなかったと思われます。が、これはかなりのレアケースと言っていいでしょう。
ちなみにこのお客様のお宅のIHでは、このケトルの他にも「IH対応」で使えない商品が幾つかあったそうです。

さて長くなりましたがまとめると、新しいケトルは錆は出ませんが、熱効率が少し落ちること、使えない海外製IHがあるかもしれないことがわかりました。
とはいえ、ほとんどのIHでまず問題なくお使いいただけるはずですし、錆も出ません。もちろんガスでしたらこのステンレスの素材の差は関係ありません。

工房アイザワ ストレートケトル 2.0L マット IH200V対応 ¥7,992(税込)
色々とあった末に再販されたストレートケトルですが、やはりその美しさは格別です。
気になる方は一度店頭でごらんください。
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