万灯籠に大文字。お盆の奈良に祈りが満ちる。

お盆を前に、新幹線や高速道路の下りでは帰省ラッシュが始まっているようです。
燈花会は14日(金)までですが、最後の14日(金)と15日(土)は春日大社の中元万灯籠です。
春日大社の参道から境内に並ぶ約3,000基の灯籠に灯りがともる行事で、燈花会がはじまるずっと前から行われてきました。

15日(土)は万灯籠のみですが、14日(金)は春日大社までの参道でも燈花会のあかりが灯るのでダブルで楽しめます。
駅からは少し遠くなりますが、ぜひお参りください。

春日大社 中元万灯籠
日 時: 8月14日(金)・15日(土) 19:00 ~ 21:30 (8月14日18:30から舞楽、8月15日は神楽の奉納)
場 所: 春日大社境内参道一帯
拝観料等: 無料(回廊内特別参拝は500円)
そして8月5日から行われている燈花会ですが、東大寺鏡池会場での開催は13日(木)と14日(金)のみ。

しかもこの2日間は東大寺大仏殿の夜間拝観も行われますので訪れる価値アリですね。夜間拝観は一旦定刻(17時30分)に大仏殿を閉門した後、19時に大仏殿の中門が開門され、21時まで自由に参拝することができます。

東大寺大仏殿 夜間拝観
日 時: 8月13日(木)・14日(金) 19時~21時
拝観料:無料
そして東大寺大仏殿では8月15日(土)の夜、大仏殿のまわりに2500基ほどの灯籠が並ぶ万灯供養会が行われます。
当日は19時から22時までの間参拝でき、大仏殿正面の観相窓が開いて灯火に浮かび上がる大仏さまのお顔を拝んでいただくこともできます。
東大寺大仏殿 万灯供養会
日 時: 8月15日(土) 19時~22時
同じく8月15日(土)の夜は、戦没者慰霊と世界平和を祈る奈良の大文字送り火があります。

18時50分より飛火野でおこなわれる慰霊祭は、神式と仏式の両方が続けて行なわれる大変珍しいものなのだそうです。 また大文字の「大」を形作る火床の数は、人間の煩悩と同じく108つ。 「大」の大きさは、第一画目が109m,第二画目が164m,第三画目が128mあり、日本最大級だそうです。 20時に点火され、市内各所から眺めることができます。
奈良 大文字送り火
日 時: 8月15日(土) 慰霊祭/18:50~、点火時間/20:00 ※荒天の場合中止
東大寺と春日大社、燈花会や万灯籠、万灯供養会に大文字送り火など、似たような行事の日程が一日ずつ同じだったりズレていたりしてちょっとややこしくなっています。
どの行事に行くのか、それが何日の開催なのかをよく調べてお出かけください。
美しい燈火はご先祖様の供養や様々な願いを祈願するやさしいあかり。
こうしてみると奈良のお盆は平和や慰霊の祈りで満ちていますね。
奈良を訪れた皆様の願いや祈りが神様仏様に届き、この夏が良い思い出になりますように。
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